イオンモール岡山、開業1カ月、230万人が来店…年間2千万人の目標に向け「好調な出足」

【岡山】イオンモール岡山、開業1カ月、230万人が来店…年間2千万人の目標に向け「好調な出足」
、岡山市内既存施設は前年より減少[01/07]

JR岡山駅南の大型ショッピングセンター(SC)・イオンモール岡山(岡山市北区下石井)を運営するイオンモール(千葉市)は6日、同SCの
開業1カ月間の実績をまとめた。グランドオープンした昨年12月5日から今月4日までの来店者数は計230万人。年間2千万人の集客目標に
向け「好調な出足」としている。

 土日は約10万人、平日は約5万人が来店。正月三が日には計32万人(元日9万人、2日12万人、3日11万人)が訪れた。国内に140カ所
あるイオンモールのSCの多くは土日5万人、平日3万人程度といい、同社は「開業効果を差し引いても見込みを上回るペース」としている。

 来店者のうち、JRなど公共交通機関を利用したのは30%以上と推計。駐車場の状況から年末年始(12月26日~1月4日)は広島、香川、
鳥取、島根県などからの県外客が3割弱を占めたとみられる。

 年代別では20代を中心に高校生からシニア層まで幅広く来店。特に好調な部門・テナントとして、レストラン街やフードコート、生活雑貨の
東急ハンズ、岡山高島屋の食品売り場「タカシマヤフードメゾン」を挙げた。売上高は公表していないが、イオンモールは「目標をほぼクリア
できている。いかにリピーターを増やせるかが今後の課題」としている。

 一方、岡山市内の既存商業施設の1カ月の動向は、天満屋岡山店の来店者数が前年比5%減。岡山高島屋や岡山駅地下の岡山一番街、
表町地区のクレド岡山なども12月の売上高は前年マイナスだったという。

 今後については、各施設とも「影響は薄れてくる」との見方。岡山一番街を運営する山陽SC開発の押川正大社長は「徐々に客足が戻りつつ
あり、12月下旬から今月初めにかけては売り上げが前年をクリアする日もあった。イオン開業で岡山を訪れる人は増えており、取り込んで
いければチャンスにもなる」と話している。

●イオンモール岡山 イオンモールが、バイオ企業の旧・林原の所有地約4万6千平方メートルを取得し、地上8階・地下2階を整備。売り場面積
は9万2千平方メートルと中四国の商業施設では最大規模。テナント356店のうち岡山県初出店が238店、県内企業が65店。JR岡山駅と
地下で直結する都市型SCで、国内流通最大手のイオングループが「旗艦店」と位置づける。
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